防犯ビデオ録画カメラ

ビデオ録画防犯カメラとは、撮影した映像や音声を、ビデオテープ、ビデオレコーダー、ハードディスク、メモリーカードなどに記録する防犯監視カメラです。記録した映像や音声を、専用のモニターや家庭用テレビなどに接続して、後から再生することができます。

最近の防犯カメラは、ほとんどがビデオ録画カメラです。動画は画像サイズが大きいので、従来は低画質で保存する製品が多かったのですが、最近では高画質で録画できる製品が主流になりつつあります。

ビデオカメラ本体の形は、ボックス型ドーム型が多いのですが、壁に埋め込むタイプの隠しカメラ型もあります。ドーム型の場合、全視野(360度)を撮影できる超ワイドなタイプもあります。


記録された映像ビデオを再生する場合、すべての画像をチェックするのは大変なので、必要な部分、たとえば不審者が写っている部分だけを再生します。そのためには、必要な映像の頭だしが簡単にできないと不便です。しかし、従来のテレビ録画用VHSテープ機器では、簡単には、そのような部分の頭出しが簡単にはできませんでした。

簡単に頭出しをするには、画像解析技術により画像データを分析して、人間が写っている部分を自動的に探し出す必要があります。そのように画像解析ができるビデオ録画装置は、アナログ式ではなくデジタル式の装置です。デジタル式であればコンピューターで高度なデータ処理ができるため、人物の判定や、登録されていない人物かどうかの判定も容易にできます。不審者の異常な行為(うろつき、破壊、窃盗、置き去り)なども検知できます。不審者の姿を追跡してズームアップし、鮮明な顔写真を撮影することも可能です。また、十数台のカメラの画像を同時に1画面を分割して同時に表示し、広範囲の監視を容易にすることもできます。

しかし従来の防犯カメラの大部分はアナログ式でした。

アナログ信号とデジタル信号は、信号の形式(フォーマット)が違うため、アナログ式カメラをデジタル式の録画装置に直接に接続することはできません。接続するためには、アナログ信号をデジタル信号に変換する装置を間に挟まなくてはいけません。

これに対して、デジタル式の防犯カメラをデジタル式録画装置につなぐ場合は、直接に接続できます。録画後のデジタル処理が必須だと考えると、デジタル式のカメラのほうがいろいろな点で優れています。いずれは防犯カメラも録画装置もデジタル機器に統一されると思われます。

通常のビデオ防犯カメラとは別に、赤外線センサーと組み合わせて、センサーに反応したときだけ効率的に映像を記録するタイプの防犯カメラもあります。メモリを節約できるので効率的ですが、万一、何かの原因で映像が記録されない場合もありうるため、特に重要な記録が必要な場合には採用しないほうがよいでしょう。記録メモリの無駄があっても、全時間を記録する防犯カメラのほうが安心です。

ビデオ防犯カメラの選び方

まず、ビデオの録画時間と画質の程度をチェックしましょう。一般的には、録画可能時間を長く設定すると画質が悪くなり、逆に、録画可能時間を短く設定すると画質が向上します。記憶容量が大きければ、録画時間を長く、かつ画質も良くなります。

また、1秒間あたりの画像の枚数(コマ数、フレーム数、フレームレート)が多いと、ビデオの動きが滑らかになります。最近は、1秒間30コマ(30fps)のタイプが多いようです。記録メディアを節約するために、人間が写っていないときは画像枚数を極端に落とす(たとえば、1秒間に1コマなど)タイプの機種もあります。

画面のきめ細かさは、解像度によって決まります。従来のアナログ式防犯カメラの解像度は640x480ピクセル(VGA)または320x240ピクセル(QVGA)のものが多く、これは従来のブラウン管式テレビと同じ程度のきめ細かさでした。これはかなりの低画質であり、照明が暗かったりすると、せっかく不審者が写っていても、それが誰なのか、特定するのが難しいものでした。

これにたいして、最近では高画質のデジタル式防犯カメラが普及してきたため、人物の特定が簡単に出来るようになりました。その上、画像解析技術により人間の形状を認識して、顔だけをズームレンズでクローズアップして追跡するタイプも増えてきました。画像解析機能は、カメラに内蔵されている場合、ビデオ録画装置に内蔵されている場合、エンコーダーなど外部機器に内蔵されている場合など、いろいろな場合があります。

画像を拡大するズーム機能には、デジタルズームと光学ズームがあります。すでに撮影された画像をデジタルズーム加工で拡大しても、あまり鮮明な画像は得られません。これに対して、光学ズームでは、撮影前に光学ズームレンズを望遠側にシフトしつつ撮影することができるため、その拡大画像は、かなり鮮明です。

このような高度な画像解析機能付きの防犯カメラシステムであれば、光学ズームで拡大して撮影していれば、誰が写っているか、後からはっきりと確認できます。

しかし一般的には、1台のカメラは一度に1人しか追跡できません。そのため、不審者が2名以上同時に現れた場合、2人目の人物は追跡できません。たとえば、マンションの入り口などで、住人のすぐ後から不審者が紛れ込んで玄関を通過する場合(なりすまし、共連れ)、不審者のチェックは難しくなります。

この問題は、低解像度ではなく、高解像度のレンズが付いた防犯カメラを設置すれば解決します。最近の防犯カメラには、ハイビジョン並み(1920×1080ピクセルあるいは1366×768ピクセル)以上の超高解像度で、さらに100倍近くのズームができるタイプもあります。これですと、多数の人数が通過する場所でも、確実に個人の顔を認識できます。

最近のビデオシステムでは、人間の顔をあらかじめ登録することができる製品があります。もし登録していない人物が監視視野に現れると、防犯カメラはその人物を追跡して記録します。建物の住人の顔をあらかじめ登録しておけば、不審者の侵入防止に効果的です。

何か事件が起こった後、大量に残されたビデオ記録から不審者を探すのはとても大変ですが、人間が写っている画像を自動的に探し出して、簡単に表示できるようなビデオ装置を選んでおけば簡単です。

実際の設置条件、監視条件、取り付け壁面や天井の強度、ケーブル長さ、画像の鮮明度、価格、製品寿命など、各種条件を検討してから防犯監視カメラをお選びください。




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