赤外線センサー付防犯カメラのトラブル

赤外線センサー付防犯カメラは、効率的で経済的な防犯カメラと思われています。というのは、人間などの監視対象がカメラの監視領域に入ってきたときだけ撮影が始まるので、無駄な撮影・記録が行われないからです。しかし、このタイプの防犯カメラに欠点はないのでしょうか?


2007年8月4日、韓国・江原道・春川(チュンチョン)の移動通信代理店で、大量の携帯電話が盗まれる事件が発生しました。窃盗犯人は建物の後方の壁に穴を開けて室内に侵入し、用心深く傘を広げて体を覆いながら、犯行に及びました。その間1時間30分、侵入検知用の赤外線センサーは作動しませんでした。防犯カメラはずっと動作していたものの、傘が邪魔になって、犯人の顔が映っていなかったようです。

もしこれが、人体の赤外線に反応して動作開始するタイプの防犯カメラ(赤外線センサー付防犯カメラ)であったら、どうなったでしょうか? その場合は、カメラ自体がほとんど動作しなかった可能性があります。

ただし、赤外線センサー付防犯カメラであっても、複数台設置して、撮影の死角が出にくいようにすれば問題は起きにくくなります。

より完全な監視映像記録が必要であるなら、赤外線センサー感知で動作を始めるのではなく、24時間連続して動作し続けるタイプの監視カメラのほうが良いでしょう。この場合、無駄な映像記録を少なくするために、人間が写っていない場面では1秒間の撮影コマ数(フレームレート)を少なくできるタイプのカメラもあります。また、画像解析技術により、撮影後のデータから、人間が写っている部分だけを簡単に取り出して、表示させることができるタイプのカメラもあります。

上記の赤外線センサーとは別ですが、赤外線カメラという製品が防犯カメラの一種として販売されています。赤外線防犯カメラとは、可視光線だけでなく、暗い場所で赤外線でも撮影できるカメラのことです。一般の防犯カメラでは、暗い場所では、センサーライトなどで照明しなければ撮影できません。しかし、赤外線防犯カメラの場合は、暗い場所でも、赤外線を捉えて撮影することができます。それでも極端に暗い場所では写りが悪くなるため、機種によっては、赤外線センサーライトが付属するカメラもあります。赤外線防犯カメラは、カラーカメラであっても暗くなると色は判別できなくなるので、暗い場合は白黒カメラとして動作します(これは、ナイトモードなどと呼ばれます)。ただし、最近では赤外線カメラであっても、撮影後に色を分析して追加し、カラー画像を映し出すカメラもあります。

ところで、赤外線ライトは赤外線照明がついても肉眼では見えにくいため、侵入者が赤外線ライトの存在に気がつきにくく、そのため、侵入者を威嚇する効果は期待できず、犯罪抑止効果は低くなります。また、赤外線カメラは夜間の公園などでの盗撮目的に使われることも多く、防犯目的にはあまり適していません。




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