アナログ防犯カメラとデジタル防犯カメラ

カメラは、アナログカメラ(analog camera)とデジタルカメラ(digital camera)に分類できます。アナログとデジタルの違いは、画像記録データの形式の違いによるものです。アナログカメラはアナログ情報を出力し、デジタルカメラはデジタルデータを出力します。

一般写真撮影用のカメラ(スチールカメラ、still camera)は、フィルムを使ったアナログカメラと、SDメモリーカードやメモリースティックなどの電子メモリーメディアを使ったデジタルカメラに分類できます。ほとんどのスティールカメラは、かなり以前からデジタル式にすっかり置き換わってしまいましたが、防犯ビデオカメラも今やデジタル式が主流です。

デジタル式カメラにも、アナログ式と同様に、ドーム型(左上図参照)とボックス型があります


防犯ビデオのレコーダービデオカメラ(video camera)は、VHSテープやミニVHSテープに記録するアナログビデオカメラと、DVテープ、ハードディスク、DVD、電子メモリーメディアなどを使ったデジタルビデオカメラに分類できます。ビデオカメラも、同様に、現在ではアナログ式からデジタル式に置き換わりました。

防犯カメラ(security camera)はビデオカメラの一種ですので、アナログ防犯カメラとデジタル防犯カメラに分類できます。最近では、防犯ビデオカメラやビデオレコーダーもデジタル式に替わってきました。

なぜでしょうか?

アナログ防犯カメラは、CCTVカメラとも呼ばれます。CCTVというのは、Closed Circuit Television(閉回路テレビ)の略で、テレビ用の同軸ケーブルを経由してテレビモニタに接続して、撮影した映像を見ることができるカメラです。撮影された情報は電子データとして利用されるので、アナログ式スチールカメラとは違い、光学用フィルムのような記録媒体は使いません。

アナログ防犯カメラで撮影した映像は、VHSビデオテープやハードディスクに記録することができます。アナログ式防犯カメラは高解像度で安価なため、広く普及しています。通常、1台のアナログカメラは1台の画像記録装置に接続します。そのため、多数のカメラを同時に使って監視したい場合は、やや不便です。

次に、デジタル防犯カメラですが、ウェブカメラまたはIP(インターネットプロトコル)カメラまたはネットワークカメラとも呼ばれます。

デジタル式防犯カメラの光学性能(画質、解像度)は最近はアナログ式防犯カメラよりも高性能になっており、価格も手ごろになってきました。将来は、すべての防犯カメラがデジタル式になると予想されます。

デジタルカメラの映像例:遠隔監視カメラサンプル動画//ORC(中国上海)

また、デジタル式防犯カメラには、アナログ式防犯カメラにない優れた特徴があります。

たとえば、デジタル式防犯カメラを使うと、通常は低い画質で撮影し、人間が写ったりしたときだけ高い画質で撮影するように、解像度を自動切り替えすることができます。さらに、明度・コントラスト・ホワイトバランスなどの画質を、監視センターから簡単に調節できます。撮影した映像をインターネットやLAN経由で遠隔地に容易に配信することができます。そのため、多数のカメラを一箇所の監視センターでモニターするような大規模システムに適しています。カメラ付属のマイクから音を拾い、カメラ付属のスピーカーから警告音声を出すような、双方向の音声通信も容易にできます。

ところで、防犯カメラで撮影した映像をビデオに記録し、後で再生する場合、不審者が写っている部分の映像の頭だしが簡単にできないと不便です。しかし、従来のテレビ録画用VHSテープ機器では、簡単には、そのような部分の頭出しができません。簡単に頭出しをするには、画像解析技術により、人間が写っている部分を自動的に探し出せる必要があります。そのように画像解析ができるビデオ装置は、アナログ式ではなくデジタル式のビデオ装置です。

しかし従来のアナログ式防犯カメラもまだ使われているため、それらをデジタル式録画装置に接続する必要姓が生じる場合もあります。アナログ式とデジタル式は信号の形式(フォーマット)が違うため、直接に接続することは出来ませんが、アナログ信号をデジタル信号に変換する装置を間に挟めば、接続することが出来ます。このような変換装置を使った、アナログ防犯カメラとデジタル記録装置の混合システムを、ハイブリッドシステムといいます。

他方、デジタル式の防犯カメラをデジタル式録画装置につなぐ場合は、上記の変換装置なしに、直接に接続することができます。その上、多数のカメラの画像を同時に1画面を分割して表示することもとても簡単にできます。

デジタル式防犯カメラをインターネット経由で監視センターに接続した場合、画像信号を高速で送るために、データを小さいサイズに圧縮する必要があります。現在は、圧縮方式として、Motion JPEG (M-JPEG、MJPEG)、MPEG-2、MPEG-4などが使われています。しかし、小さく圧縮できたとしても、途中のインターネット回線が混雑していると信号がスムーズに送れません。しかし、インターネット経由の送信効率は、近年大幅に改善され、送信遅れの問題はなくなりつつあります。

ところで、デジタル式防犯カメラの中には、PoE対応といって、イーサネットケーブル(Ethernet cable、LANケーブルの一種)を介して電力を供給できるタイプのものもあります。PoEは、Power over Ethernetの略です。PoEカメラですと、電力ケーブルを配線する必要がないので、カメラ設置がより自由になります。




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