車両盗難防止

車両盗難の主要手口

自動車車両盗難は、一般的には、ドアを開ける・エンジンをかける、という作業の後で行われますが、中にはそうでない場合もあります。盗難が特に起こりやすい場所は、屋外駐車場と自宅の駐車場です。

1. ピッキング

住宅のドアを開放する手段のピッキングに似ています。車両のドアの場合も、ピッキング工具を使って開けられてしまいます。

2. 合カギ作成

手馴れた窃盗犯は、助手席やトランクのシリンダーを引き抜いて、その場で合鍵を作製して、その鍵でロックをはずします。慣れていれば、全部で10分ほどで作業が終了します。

3. 電気配線の直結

エンジンキーがなくても、機械に詳しい窃盗犯は、配線をつなぎ変えてエンジンをかけることができます。

4. 乗り逃げ

車両の持ち主がキーをつけたまま車から離れるのを待って、すばやく乗り逃げされます。

5. 窓ガラス破壊

後部座席の小さな窓を破壊され、ドアのロックをはずされ、車内に侵入されます。

6. レッカー車などを使って運搬

ロックされている車両を、レッカー車やクレーン車を使って運び出されてしまいます。


盗難防止の主な方法

車のキー上記の車両盗難方法を完全に防止する方法はありません。しかし、盗難の可能性をできるだけ低く抑えることはできます。主な盗難防止方法は次の通りです。

1. 車から離れるときは、必ずエンジンキーを抜き、すべての窓を完全に閉め、ドアロックをする。

2. 貴重品は車の中に置かない。特に、車の外側から見える位置には物品を置かない。

3. エンジンキーやスペアキーを車内(シートの下、サンバイザーなど)やバンパー下、タイヤハウス内などに保管しない。不審者に簡単に発見されてしまうからです。

4. イモビライザ(専用のキー以外ではエンジンの始動ができない自動車盗難防止システム)を装着する。イモビライザーは完璧ではありませんが、かなりの防犯効果があります。

5. 車両に盗難警報装置盗難防止装置を設置する。盗難警報装置はアラーム音を発するだけですが、盗難防止装置はエンジンをかけられなくします。また、車輪にはめる輪止めなども有効です。

7. 位置情報探索システムを設置する。通信衛星などを利用した小型発信機を装備すると、盗難に遭ってもサービスセンターに問い合わせれば車両の位置がすぐに特定できたり、センターからの遠隔操作により強制的にエンジンを停止させることができます。

6. 照明設備が整い、監視員が常駐し、防犯カメラで監視が行き届いている駐車場を利用する。路上駐車はなるべくしない。

7. 自宅の車庫はできる限りシャッター付きにし、人が近づくと自動的に防犯センサーで照明が付く設備をつける。

 

しかしプロの窃盗団に狙われると、このような対策を行っても不十分です。

ドアがロックされていても、ピッキング、合鍵、窓ガラス破りなどにより車内に侵入されてしまいます。ハンドルロックやシフトレバーロックなどは、プロの窃盗団にはあまり効果がありません。

イモビライザーは従来のロックよりは安全ですが、メーカーが装着する盗難防止装置は全て同じ結線配線の為、窃盗プロ集団に攻略方法を研究されています。そのため、盗難多発車種では、あまり効果がありません。

【参考】盗難多発車一覧

  1. トヨタ・ハイエース 148件(23.9%)
  2. トヨタ・プリウス 70件(11.3%)
  3. トヨタ・ランドクルーザー 48件(7.4%)
  4. トヨタ・セルシオ 38件(6.1%)
  5. トヨタ・クラウン 32件(5.2%)

(日本損害保険協会発表 2013年)

なぜトヨタ車が特に盗難の対象になりやすいのでしょうか? それは、盗難のほとんどは海外で売却する目的で行われているため、海外で人気の高いトヨタ社が特に狙われていると考えられます。つまり、トヨタ車が特にセキュリティーに弱いというわけではありません。

いざという時のため、車両保険や自動車盗難保険に加入しておくのが安全です。




このページのトップへ戻る
Copyright © 防犯対策情報事典 Design by http://f-tpl.com