防犯・犯人逮捕用刺又(さすまた)

刺又防犯用具にもいろいろありますが、刺又(さすまた、刺股、刺叉)とは、江戸時代に作られた、伝統的な長い武具です。U字形の金具に2〜3メートルの柄がついており、暴れる凶悪な犯罪者の動きを封じ込める為に捕物用として使われました。つまり一般人用の防犯用具ではなく、犯罪を取り締まる専門家の犯人逮捕用の武具です。

刺又(さすまた)のU字型の金具の部分で相手の首や腕などを壁や地面に押しつけたり、先端金具の両端の鋭く長い刺で相手をたたいたりして制圧します。多数の捕り手が少数の犯人を取り囲み、強引に取り押さえるための道具です。

明治以降、刺又(さすまた)の存在は忘れられていましたが、最近、防犯用器具として復活しました。


2001年6月の大阪教育大付属池田小の児童殺傷事件以後、学校に侵入した不審者を撃退する防具として刺又(さすまた)が見直され、全国の小学校を中心として導入されてきたのです。

最近の刺又(さすまた)は、昔の武具を改良したもので、女性の教職員でも取り扱えるように、軽量化・安全化されています。しかし、いったん暴漢を捕まえても、相手の腕力が強ければ簡単にはずされて、反撃されてしまいます。相手が凶器を持っていたら、非常に危険です。

そこで、一度挟み込んだ相手が簡単には抜けないような特殊な形状の「さすまた」が作られ、販売されています。

しかし刺又(さすまた)はもともと1対1で相手と対戦するためのものではありません。凶器を持った暴漢に対して、学校に1〜2台しかない「さすまた」だけを使って女性教員が奮闘するのは無謀です。

では、どうするのが最も効果的でしょうか?

一般的には、最も効果が高いと思われる催涙スプレーをまず用い、相手が逃走するのを待ち、後は警察に任せるか、あるいは、相手が苦しんでいる隙に複数個の「さすまた」で取り押さえ拘束するのが最も合理的な対処法です。




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